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家庭用ゲーム機をRGBモニタで。
LastUpdate 2002/10/13
  index
 01-00 はじめに
 01-01  コンセプト
 01-02  動機など

 02-00 共通部分
 02-01  RGBモニタ
 02-02  接続回路A
 02-03  接続回路Aの解説
 02-04  接続回路B

 03-00 ゲーム機ごとの解説
 03-01  PS2RGB PlayStation
 03-02  SS2RGB SEGA Saturn
 03-03  DC2RGB DreamCast

 04-00 追加回路など
 04-01  画面が流れてしまう場合
 04-01-01  同期信号分離回路
 04-01-02  同期信号反転回路
 04-02  画面が暗すぎる場合
 04-02-01  ビデオアンプ
 04-03  RGB信号からビデオ信号を作る
 04-03-01  RGBエンコーダ

 05-00 資料
 05-01  ピンアサイン表
 05-01-01  21Pin RGBマルチコネクタ
 05-01-02  PlayStation 12Pin AV MULTI OUT
 05-01-03  SEGASaturn 10Pin A/V OUT
 05-01-04  DreamCast 16Pin AV OUT
 05-01-05  MegaDrive オーディオ用8PinDIN型 A/V OUT
 05-01-06  NEO-GEO 汎用8PinDIN型 A/V OUT
 05-01-07  PC-EngineDUO 5PinDIN型 A/V OUT
 05-01-08  S映像 MiniDIN4Pin型コネクタ
 05-02  電子部品関係
 05-02-01  使った部品の入手先
 05-02-02  データシートの入手先
 05-03 その他
 05-03-01  ソフトウェア
 05-03-02  消磁器
 05-03-03  XRGBシリーズの覚え書き

 06-00 補足
 06-01  略語・用語
 06-02  電子部品の見方
 06-03  参考文献




01-00 はじめに
01-01  コンセプト
 RGBモニタで、PlayStation(PS)、SEGA Saturn(SS)、DreamCast(DC)の3機種を 遊べるようにします。また、PS、SS は SONY純正PS用 21PinRGBケーブル(SCPH-1050)、 DC は KARAT製DC用 21PinRGBケーブルを使用してモニタと接続します。
 この記事の目的は、業務用モニタに家庭用ゲーム機を接続するときに必要になる回路や 工作に必要な情報をまとめておこう、というものです。ただし、あくまで私が WEB で調べた内容などをまとめただけなので、書かれていることが正しいという保証はできません。 あしからず。


01-02  動機など
 アーケードゲームから家庭用ゲーム機に移植された縦スクロールシューティングゲームには 縦画面モードが用意されていることが多いのですが、普通のテレビは縦置きで使うようには できていません。縦画面モードで遊ぶには縦置き可能なモニタが必要なのです。 業務用モニタなら縦置きできると知り購入に踏み切りました。



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02-00 共通部分
02-01  RGBモニタについて
 むき出しで入手しましたが、元々は筐体に入っていたものだと思います。 かなり重いので動かすのが大変です。
業務用RGBモニタ / 26inch 球面ブラウン管
消磁回路と消磁スイッチ付き
入手経路YahooAuctionにて5000yen
チューブMITSUBISHI
基板NANAO
ラベルSEGA
水平同期周波数一応、15KHz/24KHzの切り替えが可能
必要な信号R、G、B、C-Sync、GND
 縦置き可能モニタとしては、←のようなアーケードゲーム用のRGBモニタが一般的です。 また、ゲーム基板屋さんでは少々値が張りますが箱入りの物や 21PinRGBケーブルが使えるものも扱っていたりします。
 また、パソコン用モニタも RGBモニタなのですがゲーム機を 21PinRGBケーブル等で 接続する場合の水平同期は 15kHz ですので 31kHz からの対応になっている 最近のパソコン用モニタではアップスキャンコンバータを使わないと遊べません。 15 kHzに対応している古いタイプのパソコンモニタでしたら同じように接続できると思います。 ただ、水平同期と垂直同期が必要になるのでその時は同期分離回路をつかうことになります。


02-02  接続回路A
接続回路Aの写真 ・ゲーム機から来た 21Pinコネクタを受けてモニタと接続するための回路
・音声信号もここから取り出します

 コンデンサ等の部品を小さいユニバーサル基板に実装したあと、100円Shopで買ったケースに 収めました。右側がゲーム機と接続するための 21Pinメスコネクタで、左上が音声信号用 RCAコネクタでアンプに接続します。下側からはモニタと接続するケーブルが延びています。

 →接続回路A 回路図 png 6KB


02-03  接続回路A 解説
   シンクチップクランプ回路 
 ダイオードを通して一定量の電圧を掛けることで信号の下限を決める回路で、 色信号の黒レベルを安定させるために入れてあります。 色信号は平滑用コンデンサを通ってしまっているために直流成分を除かれているため、 そのままだと画面が切り替わるたびにへろへろと安定しないからです。

   平滑回路  /
 コンデンサを使って信号に含まれる直流成分を取り除く回路で、ノイズ除去の作用もあります。 各色信号に入っている平滑用コンデンサは 200uF ですが、SONY製の RGBケーブルにも 220uF のコンデンサが入っていますので、各色信号上の静電容量は結果的に 110uF になっています。
 また、社外品ケーブルの中にはコンデンサが入っていないものもあるようです。 ちなみに、私が DC に使用している KARAT製DC用RGBケーブルには 100uF のコンデンサが入っていました。
 また、図の青い部分のように電解コンデンサとセラミックコンデンサを 組み合わせたものはバイパスコンデンサ(パスコン)と呼ばれ、ノイズ除去と信号の 安定化のために使われています。

   +5Vラインのダイオード 
 本来は整流回路として用いられるダイオードには電圧降下の作用があり、 ここでは適当な電圧に下げるために入れてあります。5V をそのままクランプ回路に いれてしまうと真っ白になってしまうので、RGB それぞれに 3個ずつ入るようにしてあります。 回路はパスコンのあとで3本に分岐していて、結果的に5個のダイオードが使われています。

   整流回路
 ダイオードを使って信号の流れる向きを決める回路です。

   GND
 回路図では A、B、と2系統の GND を使っています。
 A はモニタに同期信号用のGNDとして接続されるので 21Pinコネクタの 7 番の GND(VideoGND) を使い、B はパスコン用の GND で 18 番のGND(BlueGND) を使っています。図では省略していますが、Audio用の GND も必要なので 3 番の GND(AudioGND)を RCAコネクタの GND に接続しています。

   音声信号
 ゲーム機から出ている信号がそのまま使えます。接続用に RCAコネクタを用意しておくと 汎用オーディオケーブルが使えるようになるので便利です。


02-04  接続回路B
接続回路Bの写真  こちらは下で紹介している ビデオアンプ を組み込んだ接続回路で、現在私が遊ぶのに使っている回路です。 電源ラインにパスコンを入れて、シンクチップクランプ回路を組み込んであります。

 →接続回路B 回路図 png 3KB

 左側のコネクタがゲーム機から来た RGBケーブルを繋ぐ 21Pinメスコネクタで、 上側のコネクタは RGBモニタに接続する 8PinDINコネクタです。 そして右側にはオーディオケーブルを繋ぐ RCA端子があります。



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03-00 ゲーム機別に必要な工作
03-01  PSの場合
・本体:そのまま
・ケーブル:SONY純正PS用RGBケーブル

   SONY純正 PS用 21PinRGBケーブル
 純正ケーブルは色信号ごとに 220uF のコンデンサが入っています。 GND はAudio、Sync、RGBと3系統に分かれています。FrameGND は独立して 21番に配線されています。+5V は 11番に配線された後、75Ωの抵抗を挟んで 16番に配線されています。
 PS2発売以来、純正RGBケーブルは入手は困難な状態にあるようです。社外品の RGBケーブルを買うか部品を集めて自作するか、本体から直接取り出す必要があります。

 → SONY純正 PS用 RGBケーブル配線図 png 10KB


03-02  SSの場合
・本体:PS用12Pinコネクタ増設
・ケーブル:SONY純正 PS用RGBケーブル

   必要なモノ
・PS用12PinAVマルチコネクタ メス ・・壊れたPSから奪取

   SS改造
 SS本体の AV出力端子を使わずに、PSのAVコネクタを増設してケーブルを接続しました。 SS用RGBケーブルが手に入るのなら改造の必要はないです。

  →M/Bの取り出しかた

 本体から取り出したマザーボードを裏返します。AVコネクタのケーブル側を手前にすると、 マザーボードの角が左の手前に来るはずです。その角に並んでいる10個の四角いパターンが AVコネクタのピン足につながっています。

SS AVコネクタピン配列 マザー側  緑の円でかこった部分が AVコネクタのパターンで、画像の下側にある番号テーブルが AVコネクタのピン番号と対応します。実際にはピン同士の間隔が狭いので比較的余裕のある 周囲のテストパターンを使って配線しています。
 番号を対応させつつ M/B側のパターンから信号を取り出して、PS用コネクタの足に配線します。
増設したPS用コネクタ 内側 増設したPS用コネクタ 外側  また、PS用コネクタは本体ケースをちょっと加工すれば、SS拡張メモリスロットの 裏の隙間に納めることができます。実際に収めたのが左の写真で、本体を開けた内側から 撮影しています。右の写真の左上にあるのが増設したコネクタです。


   余談
ホリ電機製PS用AVアダプタ SLPH-00091  SS用も純正RGBケーブルが売られていたりするのですが、ここで使用していないのは 単にこのとき手に入らなかったことと併せて、←のアダプタを SS で使いたかったからです。
 HORI電気から PS の AVコネクタに繋いで汎用オーディオケーブルを使えるようにする アダプタ(SLPH-00091)が出てまして、我が家ではこれを使って映像出力はS端子を使って TV と接続、 音声信号は TV ではなくオーディオアンプに接続しています。
 黒いケーブルは TV と接続するS端子ケーブル、赤白のケーブルはアンプに繋ぐ汎用ケーブルです。 また、何もつながっていないコネクタはコンポジット映像出力で、普通は黄色いケーブルを使います。
 最近、RGBエンコーダを作ったのでこれも使わなくなりました。


03-03  DCの場合
・本体:そのまま
・ケーブル:KARAT製DC用RGBケーブル
・改造:RGBケーブル先端のGND配線入れ替え

03-03-02  KARAT製 DC用 21PinRGBケーブル
 KARAT製ケーブルは色信号ごとに 100uF のコンデンサが入っています。 GND は本体側のコネクタ内部で接続されたあと、モニタ側のコネクタ内部で 17番に配線され 18番に配線されています。FrameGND は独立して 21番に配線されています。 +5V は 11番に配線された後、75Ωの抵抗を挟んで 16番に配線されています。

03-03-03  配線の入れ替え
 すべての GND が配線されている SONY純正RGBケーブルを基準に接続回路を作ってしまったので、 ほとんどの GND が省略されている KARAT製ケーブルは先を開けて配線し直すことにしました。
 そのままだと VideoGND と AudioGND が無いので 18番を引っこ抜いて 7番に差し替え、 21番を 3番に差し替えました。

03-03-04  KARAT製RGBケーブル補足
 私が入手した KARAT製RGBケーブルは音声信号が左右逆に配線されていたので、 開けたついでにモニタ側の 1番と 5番を入れ替えました。
 音声信号を入れ替えた後のケーブル配線図 それ以外は元のままです

 → KARAT製 DC用 RGBケーブル配線図 png 11KB



*


04-00 追加回路など
04-01  画面が流れてしまう場合
 パチンコなどに使われるような小型液晶モニタを利用する場合、 そのまま繋いでも正しく写らない場合があります。 その時必要になる回路が以下の2つです。

04-01-01  同期信号分離回路
LM1881x1
680kΩx1
0.1uFx2
8Pinソケットx1
 IC(LM1881)を使用して、複合映像信号(C-Video)から垂直同期信号(V-sync)と 複合同期信号(C-sync)を取り出す回路です。必要な部品をセットにしたものが シンクセパレータキットと言う名前で売られていたりします。
 LM1881の電源は 5V〜12V が使用可能です。

 →同期分離 回路図 jpg 42KB


04-01-02  同期信号反転回路
2SC1815x1
1kΩx2
0.1uFx1
 トランジスタ(2SC1815)を使用して、入力した正論理の同期信号を反転して 負論理の同期信号を出力する回路です。

 →同期反転 回路図 jpg 34KB



04-02  画面が暗すぎる場合
 上で紹介している 接続回路A でも調整次第で わりと遊べるレベルになるのですが、どうしても白っぽい画面になってしまいます。 ひょっとしたらモニタによっては暗すぎて遊べないかもしれません。 そのときはビデオアンプを通じて信号を増幅してやる必要があります。
 私は下のビデオアンプを使って 接続回路B を作りました。

04-02-01  ビデオアンプ(RGBアンプ)
NJM2267x2
75Ωx3
1MΩx3
10uFx3
22uFx3
100uFx3
0.1uFx1
220uFx1
1S2076x6
8Pinソケットx2
 日本無線のビデオアンプ NJM2267 を使った簡単なビデオアンプです。 ノイズが乗ったりする場合は電源ラインにパスコンを入れると良くなるかもしれません。
 NJM2267 の電源は 5V〜9V が使用可能です。

 → ビデオアンプ 回路図 png 3KB



04-03  RGB信号からビデオ信号を作る
 本旨からはそれますが、RGB信号からビデオ信号を作る回路を作ってみました。 下の回路があると、例えば本体側のコネクタをはずさずに RGBケーブルの差し替えで RGBモニタから普通の TVモニタに繋ぎかえたり、MegaDrive を無改造でS映像で 遊んだりできます。また、SS を改造したり PS用AVコネクタを増設しなくても SS がS映像で遊べます。

04-03-01  RGBエンコーダ
CXA1645x1
水晶振動器 3.57954MHzx1
47uFx2
0.1uFx5
0.01uFx2
タンタル電解 10uFx1
47pF(30〜68pF)x1
47kΩx1
金属被膜 20kΩ±1%x1
75Ωx3
220uFx3
2.2kΩx2
47pF (同期信号用)x1
5pFx1
RGBエンコーダ概念図
 SONYのRGBエンコーダIC CXA1645 を使ったRGBエンコーダ回路で、電源は 5V です。
 私が使ったのは壊れた PS からはがした CXA1645M(24PinSOPタイプ)ですが、 普通はお店で買うことになると思います。例えば秋月では CXA1645P(24PinDIPタイプ)と 水晶振動器(3.57954MHz)のセットが 1000yen で買えます。 また、秋月ではこのチップを使った「RGB→ビデオコンバータキット」(2600yen)も 売られています。

 CXA1645 に「複合映像信号」を入力すると、一瞬正常に映った後画面が流れますので、 上にある「同期分離回路」を追加して 「複合同期信号」を 10番Pinに入力してください。

 → RGBエンコーダ 回路図 png 4KB



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05-00 資料
05-01  ピンアサイン表
05-01-01  21Pin RGBマルチコネクタ ピンアサイン表
21PinRGBマルチコネクタ ピン番号  写真はSONY製のPS用で一部の使わないピンが省略されています。 KARAT製 DC用にはピンはありますが接続されていません。

 → SONY純正 PS用 RGBケーブル配線図 png 8KB
 → KARAT製 DC用 RGBケーブル配線図 png 7KB 注意



05-01-02  PlayStation 12Pin AV MULTI OUT ピンアサイン表
PS 12Pin AV MULTI OUT ピン番号  もちろん、PS2も同じです。ただし、本体の設定を「RGB出力」にしないと工場出荷設定が 「コンポーネント出力」なので画面が緑色になります。


05-01-03  SEGASaturn 10Pin A/V OUT ピンアサイン表
SS 10Pin A/V OUT ピン番号

05-01-04  DreamCast 16Pin AV OUT ピンアサイン表
DC 16Pin AV OUT ピン番号  本体同梱のAVケーブルではFrameGNDと 1番が本体側のコネクタ内部で接続されていますが、 KARAT製のRGBケーブルでは独立していて接続されていません。


05-01-05  MegaDrive オーディオ用8PinDIN型 A/V OUT ピンアサイン表
MD オーディオ用8PinDIN型 A/V OUT ピン番号  初代 MegaDrive の A/Vout です。一番上のピンが広がっている、 秋葉原でもあまり見かけないタイプのコネクタです。
 ステレオで聞きたい場合は本体についているステレオミニジャックを使いましょう。
 補足:6番は真ん中やや上のピンで、FrameGNDではないです。


05-01-06  NEO-GEO 汎用8PinDIN型 A/V OUT ピンアサイン表
NG 汎用8PinDIN型 A/V OUT ピン番号  NEO-GEO の A/Vout です。MDとピン数もコネクタ径も同じですがアサインが少し違い、 一番上のピンが中央に寄っている、どこでも手に入るタイプのコネクタです。
 MDと同様、ステレオで聞きたい場合は本体についているステレオミニジャックを使いましょう。
 補足:8番は真ん中やや上のピンで、FrameGNDではないです。


05-01-07  PC-EngineDUO 5PinDIN型 A/V OUT ピンアサイン表
PC-EngineDUO 5PinDIN型 A/V OUT ピン番号  黒いボディのDUOです。RGBはおろか、S映像信号もでてません。 標準の映像ケーブルは MD/NG と共用できますが、5番ピンの内容が違うので MD/NG に繋いだときは右音声をTVやアンプに繋がないようにします。


05-01-08  S映像信号 MiniDIN4Pinコネクタ ピンアサイン表
S映像信号端子 ピン番号  通称 S端子 です。ある程度以上のグレードのTVモニタ、ビデオデッキなどに搭載されています。
 ピンを取り囲む白い枠は FrameGND です。



05-02  電子部品関係
05-02-01  使った部品の入手先
電子部品は全て、秋葉原の電子部品屋で揃います。
千石電商
秋月電子電商
鈴商、ラジオデパート、ラジオストア、ラジオ会館
GAMES'ARK (ゲーム関係)


05-02-02  データシートの入手先
 それぞれのリンク先から pdf 形式のデータシートがDLできます。
・CXA1645 RGBエンコーダSony Japan| SONY SEMICONDUCTOR
・LM1881 ビデオシンクセパレータ ナショナル セミコンダクター
・LM317 三端子レギュレータ ナショナル セミコンダクター
・2SC1815 NPN型トランジスタ 東芝 セミコンダクター
・NJM2677 ビデオアンプ 新日本無線


05-03  その他
05-03-01  ソフトウェア
・回路図制作ツール「BSch」 水魚堂
・JavaScriptによるカラーコード→抵抗値変換(Testing roomに) Digi-Medich workshop


05-03-02  消磁器
HOZAN HC-21 消磁器  磁器による色むらを解消する装置で、パソコンモニタの場合「デガウス(Degauss)」 ボタンなどで作動します。RGBモニタでゲームやる場合、モニタの縦横を入れ替えたときなど 画面が緑や紫など変な色になった時に使います。
 私のRGBモニタには消磁機能がついていてボタンを押すことで動作していましたが、 ある日突然壊れました。消磁ボタンを押すとヒューズが飛ぶという症状で、壊れたと 思われる部品(PTH451)を交換しようと秋葉原を探したのですが、見つからなかったので 「消磁器」を買うことにしました。
 買ったのは写真のとおり ホーザンHC-21 で型番と「HOZAN DEMAGNETIZER 消磁器 」の文字が書かれています。買ったお店は秋葉原の 足立工商 さんで 4000円くらいでした。


05-03-03  XRGBシリーズの覚え書き
 家庭用のアップスキャンコンバータとしては、マイコンソフトから出ている XRGBシリーズが有名です。詳しい仕様は公式サイトをごらん頂くとして、ここでは ちょっとしたメモを公開します。
 *SELECTY21はアップスキャンコンバータではなく、セレクタです

H-sync 15kHz出力、TOWNSモードの有無

15kHzTOWNS
XRGB-2Plus××
XRGB-2×
XRGB-1
SELECTY21

SELECTY21 (情報提供:yassyさん)
 付属のケーブルは、D-sub15Pinオス〜21PinRGBマルチコネクタオス
 付属のケーブルは、15Pin側の9番と21Pin側の9番が接続されている
 通常時は9番から、TOWNSモードの時は7番からC-Syncが出力される

RGBモニタ
 想定しているのは21Pin入力付きで、C-Syncを必要とするタイプ

SELECTY21→RGBモニタ (正規の接続)
 家庭用ゲーム機をSELECTY21に繋ぎ、SELECTY21付属ケーブルでRGBモニタと繋ぐと映る

XRGB-1→RGBモニタ
 家庭用ゲーム機をXRGB-1に繋ぎ、SELECTY21付属ケーブルでRGBモニタと繋いでも映らない

XRGB-2→RGBモニタ
 家庭用ゲーム機をXRGB-2に繋ぎ、SELECTY21付属ケーブルでRGBモニタと繋いでも映らない

XRGB-1→SELECTY21→RGBモニタ (ネタ元:MDの窓
 家庭用ゲーム機をXRGB-1に繋ぎ、XRGB-1の出力側とSELECTY21の出力側を接続し、SELECTY21入力側と RGBモニタを接続しても映らないが、XRGB-1とSELECTY21両方をTOWNSモードにすると映る



*


06-00 その他
06-01  略語・用語の対応
ゲーム機
・PS:PlayStation:プレイステーション
・SS:SEGA Saturn:セガ サターン
・DC:DreamCast:ドリームキャスト
・MD:MegaDrive:メガドライブ
・NG:NEO-GEO:ネオジオ

信号
・R:Red:赤
・G:Green:緑
・B:Blue:青
・Sync:Synchronizing signal:同期信号
・V-Sync:Vertical 〜:垂直同期信号
・H-Sync:Horizontal 〜:水平同期信号
・C-Sync:Composite 〜:複合同期信号
・Vcc:VCC:Vcc constant current:電源電圧のこと
・+5V:+5Vの電源
・GND:グランド:電位0V
・FrameGND:F_GND:フレームグランド:電位0V:金属フレーム
・L-Audio:L_a:Left Audio signal:左音声信号:RCA端子の白
・R-Audio:R_a:Right 〜:右音声信号:RCA端子の赤

映像信号
・C-Video:C_V:Composite Video signal:複合映像信号:コンポジットビデオ信号:ビデオ信号:RCA端子の黄色
・S-Video:Separate Video signal:S映像信号:Y/Cセパレート映像信号
・Y:SvY:Y-signal:輝度信号:S映像信号の片割れ
・C:SvC:Chrominance signal:色信号:クロマ信号:S映像信号の片割れ

端子
・AV OUT:A/V OUT:Audio Visual OUT:映像/音声出力をひとつにまとめた端子
・RCA端子:C-Video(黄色)や通常の音声信号(赤白)に用いられる一般的な端子:ピンプラグ
・S端子:S映像用(黒)4PinDIN型端子

パッケージ
・DIP:Dual In-line Package:ピンは下向きで、基板やソケットに差し込んで実装する
・SOP:Small Outline Package:真横に延びるピンの間隔はDIPタイプの半分:表面実装用

単位
・u(略号):μ:マイクロ:10^-6
・p:ピコ:10^-12
・k:キロ:10^3
・M:メガ:10^6
・F:ファラド:静電容量(コンデンサ)
・Ω:オーム:抵抗値(抵抗器)
・Hz:ヘルツ:周波数


06-02  部品の図解と解説
 ここで取り上げている電子部品の見方、回路記号との対応などをまとめました。 実際の使い方や詳しいことはデータシートなどの文献を参照してください。

 → 電子部品 早見図 png 8KB

水晶発振器:Crystal(X'tal) Oscillator:クリスタル オシレータ
 例)OSC-004 3.57954MHz 秋月で300円
 ピン番号は 14 までありますが、これは4本足です
 丸印があり、角が出ている方が1番ピンです
 水晶振動子(水晶発振子)+発振回路=水晶発振器
 水晶振動子+セラミックコンデンサ=セラロック

ダイオード:Diode
 例)1s2076(小信号用スイッチングダイオード)
 A:アノード:Anode:陽極:+側
 K:カソード:Cathode:陰極:−側:帯のある方

発光ダイオード:Light Emitting 〜:LED
 A:アノード:+側:足の長い方:内部端子の小さい方
 K:カソード:−側:足の短い方:内部端子の大きい方

NPN型トランジスタ:Transistor
 例)2SC1815
 B:Base:ベース
 E:Emitter:エミッタ
 C:Collector:コレクタ

IC:Integrated Circuit
 例)LM1881 詳しくは 同期分離回路 の項を参照してください
 一般的に IC は半円の切り欠きがある方が頭で、丸い印があるほうが1番ピンです

抵抗器:Resistor:レジスタ
 カーボン(炭素皮膜)抵抗、金属皮膜抵抗、セメント抵抗などの種類があります。
 普通はカーボン抵抗で問題ないようですが、指定のある場合はそれに従ってください。
 抵抗器は金銀の第四色帯を右手にみて、左から第一色帯、第二色帯、第三色帯、第四色帯の カラーコードの組み合わせで抵抗値を表現しています

三端子レギュレータ:3-Terminal Regulator
 例)LM317T この資料では使ってませんが…
 これを使うと入力電圧からより低い電圧を取り出せます
 ピンアサインは種類によって違います

コンデンサ(極性無し):Condenser:キャパシタ:Capacitor
 例)0.1uFの積層セラミックコンデンサとセラミックコンデンサ
 表面の記号が容量を表しています
  例 104=0.1uF、103=0.01uF

アルミ電解コンデンサ(極性有り)
 向きがあり、容量や耐圧などがラベルにプリントされています
 特に指定がなければ電解コンデンサと言うとアルミ電解を指します
 +:足の長い方
 −:足の短い方:−表記と白いラベルのある方

タンタル電解コンデンサ(極性有り)
 向きがあり、容量や耐圧などがラベルにプリントされています
 +:足の長い方:+表記とマーキングのある方
 −:足の短い方


06-03  参考文献
下記のサイト、文書を参考にさせて頂きました
connector contents(ピンアサイン)
昼夜逆転 (ピンアサインなど)
あるば〜と研究所 (RGBケーブルについて)
真雑書録 rev.3 (ビデオアンプ、RGBエンコーダ)
PS-FAQ http://www.na.sakura.ne.jp/~kasa0/PS/faq/ (ピンアサインなど)
Saturn-FAQ http://www.segausers.gr.jp/sug/saturn/FAQ110.txt(ピンアサインなど)
エレクトロニクス豆知識(電子部品)
Insider's Computer Dictionary(用語)
RGB Republic of Great China(ピンアサイン)
MICOMSOFT CO.,LTD.(XRGBシリーズ製造元)
MDの窓(XRGB1)


06-04  その他
・注意 回路は私が実際に組んだものを紹介していますが、 鵜呑みにするのは危ないです。
・間違いがあるかもしれないので、それぞれのパーツのデータシートを良く読んでください。
・このプロジェクトは 2000年の秋頃から始まっていたりいなかったりします。
・写真は CASIO QV-200 で撮影、PaintShopPro で加工しました。
・回路図は BSch で、イラストは PaintShopPro で作成しました。
・間違いなどありましたらご指摘いただけると助かります。
・私が工作に使っている道具は 道具箱 に。



*



更新履歴
 2002/10/13 XRGBシリーズのメモ など
 2002/10/12 MegaDrive/NEO-GEO のコネクタを混同していたのを訂正 など
 2002/09/06 タンタル電解の見方 道具箱 など
  2002/09/05 CXA1645の値段 など
 2002/09/02 部品解説 8PinDIN画像差し替え S端子アサイン など
  2002/08/31 データシート 略号 など
  2002/08/30 RGBエンコーダについて 接続回路を具体化 など
 2002/08/27 21Pinケーブル配線図の G B が入れ替わっていたのを訂正
 2002/08/16 消磁器について
 2002/07/10 MegaDrive/NEO-GEO コネクタピンアサイン表
 2002/07/04 ビデオアンプについて
 2002/04/30 加筆修正
 2002/04/25 加筆修正
 2001/12/06 公開



index


以下、余白

















End.